エルヴィス・プレスリーとスティッチ

2022年7月1日(アメリカでは6月24日)エルヴィス・プレスリーの映画『Elvis』が公開されます。

エルヴィス・プレスリーはアメリカのミュージシャン・俳優。

「世界史上最も売れたソロアーティスト」

「キング・オブ・ロックンロール」

と称されましたが、1977年に42歳で亡くなっています。

 

一方、2002年6月に公開されたディズニー映画『リロ&スティッチ』は、今年で20周年を迎えます。

(日本では2003年3月公開)

『リロ&スティッチ』では、エルヴィス・プレスリーの楽曲がたくさん使われています。

そんな『リロ&スティッチ』の名曲を紹介していきたいと思います。

 

エルヴィス・プレスリーとハワイ

始めに、なぜリロがプレスリーを崇拝しているのか?

プレスリーは『ブルーハワイ』など、ハワイで撮影された映画3作品がヒットしました。

プライベートでも頻繁に現地を訪れていたことから、今でもハワイの人々から慕われているそうです。

ホノルルのダウンタウンにある「ニール S. ブレイズデル・センター」には、エルヴィス・プレスリーの等身大の銅像「エルヴィス アロハ・フロム・ハワイ像」が建てられています。

1973年には史上初となる衛星中継コンサート『アロハ・フロム・ハワイ』が開催された、ハワイでもエルヴィス・プレスリーにゆかりの深い場所です。

ハワイとエルヴィス・プレスリーは、とても深い関係があるのですね。

Heartbreak Hotel(ハートブレイク・ホテル)

1956年の楽曲です。

友達とケンカしたリロが、姉のナニが入れないようドアに釘で打ち付け、

家の中に閉じこもっている時に、レコードプレーヤーでかけている曲です。

リロはハートブレイク中だったのでしょう。

リロぐらいの年齢の子が聞くには、なかなか大人っぽいメロディーの曲です。

Stuck on You(本命はおまえだ)

1960年の楽曲です。

リロがスティッチを連れて島のあちこちを案内する時に流れる曲です。

スティッチを捕まえに来たジャンバ博士とプリークリーが追い回しています。

彼らにとって、スティッチは「本命はおまえだ」なんでしょう^^

Suspicious Minds(サスピシャス・マインド)

1969年の楽曲です。

リロが朝ナニを起こしに来ます。

ターンテーブルのレコードにスティッチの爪を置き、

スティッチの口を開けると、レコードの音楽が流れる…その曲が「サスピシャス・マインド」です。

スティッチはスピーカーの役目を果たせるのですね・・・。

「Suspicious Minds」は直訳すると”怪しい心”です。

映画の中ではほんの少ししか流れないのですが、印象的な曲です。

Devil In Disguise(悲しき悪魔)

1963年の楽曲です。

映画では、リロの姉ナニが仕事を探している最中に

リロがスティッチにプレスリーの曲を教える場面で使われています。

ナニがスティッチのことを「悪魔!」と言っていたので、

題名とピッタリですね😊

Hound Dog(ハウンド・ドッグ)

1956年の楽曲です。

リロの家にスティッチを捕まえるため、ジャンバ博士とプリークリーが侵入して来た時に

リロがレコードプレーヤーで流している曲です。

ジャンバも「いい曲だな」と言っています。

「Hound Dog」は直訳すると”猟犬”ですが、”女ったらし”という意味もあるので、プレスリーはこちらの意味で歌っているのでしょう。

ノリのいいプレスリーらしいロックンロールです。

Burning Love(バーニング・ラブ)

1972年の曲で、大ヒットしたナンバーです。

映画ではエンディング(エンドロール前)に使われています。

リロとオハナ(家族)がその後どんな生活をしているかが描かれていますが

とても楽しそうで、前半の家庭崩壊から比べるととても明るく幸せが感じられます。

疾走感があり、エンディングのエピソードと共に非常に楽しめます。

Can’t Helo Falling in Love(好きにならずにいられない)

1961年の楽曲です。

エンドロールに流れますが、残念ながらこの曲はプレスリーではなく

スウェーデンのグループ「A Teens(エー・ティーンズ)」がカバーした楽曲が使われています。

(A Teensは2004年に活動休止)

プレスリーの代表的なバラードで、コリーハートやUB40もカバーしています。

日本でかなり馴染み深いナンバーだと思います。

 

 

エンディングで、リロとスティッチとナニとデイビット(ナニのボーイフレンド)が

故エルヴィス・プレスリー邸の前で記念撮影しています。

このグレイスランド (Graceland) はアメリカのテネシー州メンフィスにあり

もともとはプレスリーの邸宅だった建物で、博物館としてプレスリーの衣装やゴールド・レコード、愛車などが展示されています。

リロは本当にプレスリーが好きなんですね。

リロは映画公開当時、5歳でした。

20年経った今は25歳、絶対に映画『Elvis』を見に行くでしょうね^^